成分の早見表

悩みごとに、効くことを示す根拠がある成分。根拠の強さは「強=複数のランダム化比較試験やメタ解析」「中=試験1〜2件」「弱=小規模・メーカーの試験のみ」。2026年10月19日時点。

悩み × 成分

しわレチノール強ビタミンC強ナイアシンアミド中バクチオール中ペプチド弱
シミ・くすみビタミンC中トラネキサム酸中ナイアシンアミド中4MSK・アルブチン・コウジ酸弱
ニキビアゼライン酸強ナイアシンアミド中サリチル酸弱グリチルリチン酸2K弱
皮脂(毛穴)ナイアシンアミド中
乾燥・肌荒れヒアルロン酸中グリセリン中ヘパリン類似物質(医薬品)中セラミド弱CICA・パンテノール弱
濃い緑=根拠が強い/薄い緑=中くらい/灰色=弱い。毛穴そのものを測った臨床試験は、どの成分も見つからなかった(皮脂の量だけ)。

投稿で言い切ってはいけないこと

成分ごとの根拠

レチノール(純粋レチノール)強(しわ)
しわ・毛穴・皮脂(根拠確認できず)・ニキビ(弱)
国が認めた効能:シワを改善する
わかっていること
  • 高齢者36名・0.4%レチノール と有効成分なし・腕の左右比較ランダム化比較試験・24週。細かいしわスコアが有意に改善(-1.64と-0.08)。
  • 資生堂:日本人女性84名・レチノール配合クリームと無配合・1日2回12週。首と目尻のしわが8週で有意に減少(メーカー試験、濃度記載なし)。
注意
  • 0.5%レチノール1日1回群は、0.5%バクチオール1日2回群より皮むけ・ヒリつきの訴えが多かった(44名ランダム化比較試験)。
  • 使い始めの濃度・頻度を比べた臨床試験は確認できず(Kafi試験は週3回まで塗布の設計)。
ナイアシンアミド中
しわ・シミ・くすみ・ニキビ・毛穴・皮脂
国が認めた効能:シワを改善する(医薬部外品有効成分として製品に表示あり)
わかっていること
  • 白人女性50名・5%・顔の左右比較ランダム化比較試験・12週。小じわ・シミ・赤み・黄ぐすみが改善、弾力も改善(P&G研究者)。
  • 日本人女性:シミのある18名で5% と有効成分なし4週、日焼け120名で2%+日焼け止めの試験。色素沈着が有意に減少(P&G研究者)。
注意
  • 5%・12週で忍容性良好と報告。刺激の頻度を数値で示した試験は確認できず。
  • シミ試験では日焼け止め併用の設計が含まれる。併用で避けるべき組み合わせの臨床根拠は確認できず。(ビタミンCとの併用NG説の臨床根拠も確認できず)
ペプチド類(パルミトイルペンタペプチド等)弱
しわ
わかっていること
  • 白人女性93名・3ppmパルミトイルペンタペプチド-4 と有効成分なし・左右比較ランダム化比較試験・12週。しわ・小じわが有意に改善(P&G研究者のみ)。
  • 市販アンチエイジング成分の系統的レビューでもペプチドの独立した大規模試験は少ない。
注意
  • 刺激・妊娠中データは確認できず。併用で避けるべき組み合わせの臨床根拠は確認できず。
バクチオール中
しわ・シミ・くすみ
わかっていること
  • 44名・0.5%バクチオール1日2回と0.5%レチノール1日1回・二重盲検ランダム化比較試験・12週。しわ面積・色素沈着とも両群で減少し差なし。
  • 系統的レビューではバクチオールの推奨はグレードC(レチノール・ビタミンCはA)。
注意
  • レチノールより皮むけ・ヒリつきの訴えが少なかった(1試験)。妊娠中データは確認できず。
ビタミンC(アスコルビン酸・誘導体)強(しわ)/中(シミ)/弱(ニキビ)
しわ・シミ・くすみ・ニキビ・毛穴・皮脂(根拠確認できず)
国が認めた効能:メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ(誘導体:L-アスコルビン酸2-グルコシド等の製品表示)
わかっていること
  • 19名・アスコルビン酸美容液 と有効成分なし・顔の左右比較ランダム化比較試験・3か月。小じわ・きめ・くすみが改善。
  • 女性・5%ビタミンCクリーム と有効成分なし・二重盲検ランダム化比較試験・6か月。首元・腕の光老化が改善。
注意
  • 副作用はアスコルビン酸側6.2%、ハイドロキノン側68.7%(1試験)。
  • シミ試験は日焼け止め併用下で実施。併用で避けるべき組み合わせの臨床根拠は確認できず。
トラネキサム酸強(肝斑・内服中心)/中(外用)
シミ・くすみ(肝斑中心)
国が認めた効能:メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ(美白有効成分)
わかっていること
  • メタ解析(11研究667名):単独で肝斑重症度スコアが1.60低下、通常治療への追加でさらに0.94低下。
  • ランダム化比較試験のメタ解析(22研究1280名、内服・外用・注射):重症度を有意に低下。
注意
  • 副作用は軽微(月経量減少・腹部不快感=内服、外用で一過性の刺激)。
  • 外用単独の大規模試験は少ない。妊娠中の外用データは確認できず。併用で避けるべき組み合わせの臨床根拠は確認できず。
4MSK(4-メトキシサリチル酸カリウム塩)弱
シミ・くすみ
国が認めた効能:メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ(美白有効成分)
わかっていること
  • 資生堂開発の美白有効成分。メラノサイト内でメラニン生成を抑えるとメーカー説明。PubMed上で独立した臨床試験は確認できず。
注意
  • 刺激・妊娠中データは確認できず。紫外線対策の併用はメーカーが推奨。
アルブチン弱
シミ・くすみ
国が認めた効能:メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ(美白有効成分)
わかっていること
  • 肝斑90名の3群ランダム化比較試験・12週でアルブチンクリームもスコア低下(13→約10.8)。比較対象の生薬クリームが主目的の試験。
  • 肝斑外用のランダム化比較試験系統的レビューでアルブチンは強い推奨に含まれず。
注意
  • アルブチン群で2名に軽い赤み・かゆみ(中止で消失)。
コウジ酸弱
シミ・くすみ
国が認めた効能:メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ(美白有効成分)
わかっていること
  • 中国人女性40名・2%コウジ酸を(ハイドロキノン+グリコール酸)ジェルに追加・左右比較12週。半分以上消えた人60%と47.5%。単独効果ではない。
  • 肝斑治療のレビュー:コウジ酸は推奨にはさらなる研究が必要。
注意
  • 2003年 厚労省:動物実験で発がん性が示唆、ヒト健康被害の報告はなし。
  • 2005年 厚労省資料:通常使用でヒトの発がんリスクは極めて小さいと結論。
アゼライン酸強(ニキビ)
ニキビ・シミ・くすみ(肝斑)
わかっていること
  • 日本皮膚科学会ガイドライン2023 CQ35:面皰・炎症性皮疹に選択肢の一つとして推奨(C1)。海外ランダム化比較試験15件、日本でも20%クリームのランダム化比較試験あり。
  • コクラン:過酸化ベンゾイルよりやや劣る(351名)、トレチノインとはほぼ同等(289名)。
注意
  • かゆみ・赤み・刺激感はあるが軽微。保険適用外。
  • 妊娠中データ・併用注意の根拠は確認できず。
サリチル酸弱(化粧品濃度)
ニキビ・毛穴・皮脂(根拠確認できず)
わかっていること
  • コクラン:トレチノインとほぼ差なし(46名、低品質)、他比較は非常に低品質。
  • 日本皮膚科学会:サリチル酸マクロゴールのピーリングはC1、サリチル酸エタノールはC2(医療機関での施術)。
注意
  • 皮むけ・赤みの報告あり。
  • 化粧品は0.2%まで。
グリチルリチン酸2K弱(臨床試験確認できず)
ニキビ・乾燥・肌荒れ
わかっていること
  • ニキビ・肌荒れに対する外用のランダム化比較試験はPubMedで確認できず。
注意
  • 確認できず。
セラミド弱
乾燥・肌荒れ
わかっていること
  • アトピー・湿疹・冬の乾燥かゆみ患者でステロイド+セラミド配合保湿剤とステロイドのみ・2か月。アトピーと冬のかゆみでバリア回復が早まった(慢性湿疹では差なし)。
  • ガイドライン:アトピーで保湿剤外用は推奨度1・エビデンスA(セラミド単独の推奨ではない)。
注意
  • 保湿剤でまれに接触皮膚炎。
ヒアルロン酸中
乾燥・肌荒れ・しわ(低分子)
わかっていること
  • 女性76名・0.1%(分子量50〜2000kDa)目元・左右比較ランダム化比較試験・60日。全て保湿・弾力改善、50/130kDaのみしわの深さが改善。
注意
  • 刺激・妊娠中の特記データは確認できず。
グリセリン中
乾燥・肌荒れ
わかっていること
  • アトピー患者・20%グリセリンクリーム と有効成分なし・二重盲検ランダム化比較試験。角層水分とバリアが改善、赤み・重症度は差なし。
注意
  • 確認できず。
ヘパリン類似物質(医薬品)中
乾燥・肌荒れ
わかっていること
  • アトピー性皮膚炎ガイドライン2024:保湿性の高い外用薬としてヘパリン類似物質製剤を記載。1日2回が1回より保湿効果が高い。
  • ヒルドイド添付文書:承認後の国内試験で皮脂欠乏症の有効率91.2%(259/284例、対照なし)。
注意
  • 禁忌:出血性血液疾患(血友病・血小板減少症・紫斑病等)。
CICA(ツボクサエキス)弱
乾燥・肌荒れ
わかっていること
  • ツボクサ含有の生薬軟膏・アトピー88名・左右比較ランダム化比較試験・4週。有効成分なしのものとの差は有意でなかった。
  • ヒアルロン酸1%+グリセリン5%+ツボクサ配合液・女性20名・1日試験(単独効果は不明)。
注意
  • 確認できず。
パンテノール弱
乾燥・肌荒れ
わかっていること
  • デクスパンテノール外用・二重盲検プラセボ対照・7日。角層水分が上がり水分蒸散が減少(小規模)。
注意
  • 確認できず。