根拠ノート

投稿やおすすめの根拠にした、論文・日本皮膚科学会・厚生労働省などの資料です。全30項目。研究によって結論が分かれるものは、そのまま書いています。

男女の肌の違い9洗顔・日焼け止め7成分6髪と頭皮4生活習慣3お金の話1

男女の肌の違い

男性の皮脂は、年齢でほとんど減らない

皮脂は思春期に増え、男性は80歳まで若い成人とほぼ同じ量。女性は閉経後に少しずつ減る。

男女300人で、皮脂・水分・肌の酸性度を比べた

男性は皮脂が常に多く年をとっても変わらない。女性は生涯を通じて少しずつ減る。男性の肌は女性より酸性寄り。

男性の皮脂は女性の約2倍

花王スキンケア研究所の調査。水分量はほお・口もとで女性より少ない傾向。

男性の目じりのしわは、女性より10.9年早い

30〜50代の男性の目じりのしわは女性より早くできると推定。コラーゲンを壊す酵素が男性に多い。

毛穴の大きさに最も関係するのは皮脂の量

男女60人の研究。毛穴の大きさは皮脂量・男性・年齢と関係し、最も強いのは皮脂量。女性は排卵期に毛穴が大きくなった。

生理前にニキビが悪化する女性は44〜63%

女性400人では44%が悪化。別の研究では63%で炎症のあるニキビが25%増えた。

閉経後、コラーゲンは年1〜2%ずつ減る

減り方は年齢より閉経してからの年数と関係していた。

男性の肌の水分の逃げやすさは、研究で結論が分かれる

資生堂の調査では男性のほうが逃げやすい。ドイツ300人の研究では50歳までは男性のほうが逃げにくい。言い切れない。

カミソリ負けは、角質がはがれることから始まる

刃で角質がはがれ、炎症が起き、肌を守る力が下がる。シェービングフォームと保湿で軽くなる(培養皮膚の実験)。

洗顔・日焼け止め

洗顔は1日2回

洗顔料をよく泡立てて優しく洗う。5回も10回も洗う必要はなく、悪化の原因になる。

紫外線Aは肌の奥(真皮)まで届く

紫外線Bは肌の表面を焼き、紫外線Aは真皮まで届く。紫外線による老化(光老化)は予防できる。

日焼け止めは顔に真珠玉2個分

効果の数値は1cm²あたり2mgで測ったもの。実際は量が少なく効果は約半分になりやすい。

ふつうの日焼け止めは石けんで落ちる

汗や水に強いタイプは専用のクレンジングで落とす。塗り直しは2〜3時間おき。

「水だけ洗顔」と「洗顔料」を大人の顔で比べた試験はまだない

肌断食や水だけ洗顔が良いとも悪いとも言えない。子どものアトピーの手足では、水だけでも洗浄料に劣らなかった(43人)。

ニキビのある男性:1日1回の洗顔だと炎症が増えた

1日1回・2回・4回で6週間比べた試験。群の間に統計的な差はなかったが、2回で一部が改善、1回で炎症のあるニキビが増えた。学会の推奨は1日2回(根拠は弱めのC1)。

日焼け止めは水だけだと半分以上残る

耐水性のない日焼け止めでも、水だけで54%、洗顔料で15.6%が肌に残った(20人)。

成分

レチノールはしわを改善する

36人・0.4%・24週の試験で細かいしわが改善。2017年に国がシワ改善の有効成分として認めた。皮むけ・ヒリつきが出やすい。

ナイアシンアミドで皮脂が減った

日本人100人・2%・4週で皮脂分泌量が低下。しわ・シミ・ニキビの試験もあるが、多くはメーカーの研究者による。

ビタミンCはしわに根拠が強い

19人・3か月で小じわ・きめ・くすみが改善。系統的レビューで推奨グレードA。ニキビへの塗り薬としては皮膚科学会は推奨しない(2023年)。

アゼライン酸はニキビの選択肢の一つ

日本皮膚科学会のニキビの指針で推奨度C1。日本では化粧品の成分。

毛穴そのものを小さくする成分の臨床試験は見つからない

レチノール・ナイアシンアミド・ビタミンC・サリチル酸のどれも、毛穴を直接測った試験は確認できなかった。

出典:成分ごとの臨床試験の調査(2026年10月)
CICA(ツボクサ)は基剤と差が出なかった

肌荒れへの試験で、有効成分の入っていないクリームと有意な差がなかった。

髪と頭皮

ドライヤーは15cm離すと自然乾燥より傷まない

30回くり返した実験。15cmで47℃、5cmで95℃。自然乾燥では髪の中の細胞をつなぐ部分が傷んだ。

濡れた髪は約150℃で傷み始める

髪のたんぱく質が熱で壊れる温度は、乾いた髪で約240℃、濡れた髪で約150℃。

出典:Wortmann ほかの熱分析(J Cosmet Sci)
薄毛は男女で形も治し方も違う

男性は生え際と頭頂部、女性は頭頂部の広い範囲。飲み薬のフィナステリドは男性に推奨、女性には「行うべきでない」。

シャンプーの回数は「毎日」とも「間をあける」とも言い切れない

中国1,500人の観察研究(P&G資金)では、回数が多い人ほどフケが少なく、週5〜6回の人で満足度が高かった。一方、よく洗うと頭皮の水分が逃げやすいという60人の試験もある。皮膚科学会は「乾きすぎ・油っぽくならない頻度で」。

生活習慣

ニキビと特定の食べ物の関係ははっきりしていない

一律の食事制限はすすめられていない。

睡眠不足はニキビを悪化させる可能性がある

「可能性」まで。睡眠の質が低い女性60人ではバリアの回復が遅い傾向。

サプリで肌がきれいになると示した公的評価はない

言えるのは不足を防ぐまで。ビタミンC推奨量は成人1日100mg、亜鉛は男性9.0〜9.5mg(上限40〜45mg)。

お金の話

美容に月1万円以上使う人は、女性14.0%・男性6.4%

サロン+化粧品の月額。0円は女性15.3%・男性38.7%。平均は女性5,813円・男性3,459円。スキンケア代が0円の男性は60.4%。

内容は2026年10月時点の確認です。病気の診断や治療の代わりではありません。気になる症状は皮膚科へ。